四十肩、五十肩と、それ以外の疾患を見分ける方法について、いくつか書かせていただきます。
ただし、これはあくまで一般論であり、すべてに当てはまるわけではない事をあらかじめご了解ください。
ちなみに、「四十肩、五十肩」は俗称で、同じもの。正式には「肩関節周囲炎」と称します。
このコラムでは、「四十肩」で統一します。
①発症の仕方
四十肩:急激に発症する事が多く、激痛が突然起きる。
それ以外:最初はそれほど痛くなく、だんだんと痛みが増してくる例が多い。
②痛みの出る場所
四十肩:肩関節周辺に限られる。
それ以外:肩関節だけではなく、肘関節付近まで上腕部が痛い。腕や指にしびれがある場合が有る。
③腕を動かすと痛い
四十肩:自分では動かせないし、他人に動かされても痛い。
それ以外:自分では動かせないが、他人に動かされても痛みがない。若しくは痛みが少ない
④背部痛
四十肩:背部痛なし
四十肩以外:背中の肩甲骨の間が痛い(特に真上を見る時に痛みが増す事がある)
⑤首の後ろの痛み
四十肩:痛みはない
四十肩以外:首の後ろ(中央付近)に圧痛がある
などの特徴的な違いがあります。
なお、これらはそれぞれ違う原因で起こるので、5つすべてが当てはまる、ということはありません。一つでも違う部分があれば、四十肩ではない可能性があると言うことです。
もし、自分の症状が「四十肩かな?」と思ったら、この5つの項目を参考に診断してみてください。
もちろんその上で整形外科にも行くべきなのですが、明らかに四十肩とは違いそうなのに
ろくに触りもせずに「四十肩」と診断するような病院であればやめた方が良いでしょう。
他の整形外科にいくか、鍼灸院に相談されることをお勧めします。