『膝が痛いのは膝のせいじゃない。変形性膝関節症の嘘』

『膝が痛いのは膝のせいじゃない。変形性膝関節症の嘘』

 

サラリーマンから鍼灸師に転職して、丸9年

まだまだ修行の身ではありますが、ここ数年ではっきり分かった事があります。

それは、体の痛い部分と解決すべき問題は必ずしも同じではない、という事です。

というより、全然違うことの方が多いと言うことが分かってきました。

 

前回、前腕の問題についてご紹介しましたが、あれも同じ事ですね。

 

今回は特にお年寄りに多い、「変形性膝関節症」

 

日本整形外科学会のWebサイトによれば、

「変形性膝関節症の原因は関節軟骨の老化によることが多く、肥満や素因(遺伝子)も関与しています。また骨折、靱帯や半月板損傷などの外傷、化膿性関節炎などの感染の後遺症として発症することがあります。

加齢によるものでは、関節軟骨が年齢とともに弾力性を失い、遣い過ぎによりすり減り、関節が変形します。」

と記載されています。

要するに、「関節の変形で痛みが起こっている」と言うことですね。

 

当院には、整形外科で「変形性膝関節症」と診断を受けて、治療を受けたけど治らない、と言うご相談が時々あります。

時々、と言うのは、当院は60歳以上の方のご来院が少ないので、対応症例も少ないと言うことなんですが、整形外科で変形性膝関節症と診断を受けても全く改善しなかったような方でもなぜか1回で歩けるようになります。

 

それはなぜか?

 

施術ポイントが全く違うからなのです。

 

確かに、変形性膝関節症という症状は存在しているのだろうと思いますが、感覚的には大半が膝の変形で歩けないわけではなく、大腿四頭筋の拘縮が原因ではないかと考えています。

 

左図に示した通り、膝を動かすためにさまざまな筋肉が関係してきます。

そしてこの多くが膝関節周辺にくっついています。医学的にはこの部分を「停止部」と言います。

停止部というのは、その骨を動かすために力が加わる部分なのですが、筋肉が硬くなって、伸び難くなると、この「停止部」に負荷がかかります。

そのため、立つ、しゃがむ、正座するといった動作を行なった際に膝の右図で示す位置に痛みを感じます。

 

これは、スポーツ障害などでも起こることがあり、痛い場所は問題がある筋肉によって、膝下、内側、外側、膝裏など様々です。

 

スポーツ障害などで若い方が膝を痛めた場合も、変形性膝関節症の方法と同じ施術内容になります。

 

つまり、膝関節の痛い部分から拘縮が起きている筋肉を推察し、圧痛を確認した上で、その部分を施術すれば良いのです。

 

経験的には殆どの方がこれで大幅に改善します。

若い方だと、1回で治ることも多いです。

 

ただ、ご高齢の方の場合、筋力そのものが落ちているので、1回で完治することは珍しいですが、それでもしゃがめるようになったり、正座ができるようになったりします。

 

「変形性膝関節症」と診断されて長く通院しているが、改善が見られないという方。

また、スポーツなどで、膝を痛めてしまった方。

 

鍼はあなたの問題を解決できるかもしれません。

ぜひ一度、当院の鍼施術を試して見てください。

 

いぶき館はあなたの笑顔のために、全力を尽くします。