『アロディニア二例目のご報告』
さて、以前、アロディニア(異痛症)に対して効果があった事例をご紹介したのですが、(https://www.ibukikan.com/2022/09/24/アロディニアに対して効果を経験した一例/)
実は先日、二例目のアロディニアと思われる患者さんが来院されました。
アロディニアというのは、通常では痛みとして認識しない程度の接触や軽微な圧迫,寒冷などの非侵害性刺激が,痛みとして認識されてしまう感覚異常のこと(国立研究開発法人科学技術振興機構Webサイトより)で、原因不明で、効果的な治療方法も確立されていない症状なのです。
一例目のご報告の際にも紹介しましたが、この症状は頭部全体に痛みを感じるため、前半分は三叉神経領域、後ろ半分は後頭神経領域と二つの神経領域を跨いだ痛みとなってしまい、医学的には不可解な症状とされています。
私自身、一例目の患者さんの時は「アロディニア」なんて病名も知らないし、施術の方法もわからない。とはいえ、こういう事(正体不明の症状のご相談)はよくあることなので、とりあえず、後頭神経を刺激してから三叉神経を刺激しようという方針を立て、首周りと、後正中線上に鍼刺激を加えてみたのですが、なぜか1回で完治してしまいました。
その後も、この患者さんはたまに来院されますが、最初に訴えておられてアロディニアの症状は全く出ないそうで、それ以外のいわゆる頭痛、肩痛などで来られるという状態です。
そして、二例目。
前回の経験がありますから、もちろんすぐにアロディニアであろうと見立てをして、前回同様の方針で施術を行いました。
実は今回は、前回ほどは上手く行かず、8割ほどの軽減に止まってしまったのですが、それでも劇的な改善に大変喜んでいただき、2度目の施術を終えた段階では完治に至りました。
つまり、アロディニアと思われる症例に対して、2回とも劇的に効果があったわけで、これはもう「効果あり」という判断で良いのではないかと考えています。
医療に関わる治療家としてはこんなに嬉しいことは無く、ぜひ多くのアロディニアでお困りの方を施術したいものです。
アロディニア、頭皮の異常な痛みなどでお困りの方がおられましたら、ぜひ一度当院までお問合せください。
いぶき館はあなたの笑顔のために全力を尽くします。