テニス肘への対応について

『テニス肘について』

 

テニス肘というのは、正式名称は「上腕骨外側上顆炎」と言います。

症状としては、「テニスなどのスポーツによる過剰な負荷が肘にかかり、肘が炎症を起こして痛む」

という事なんですが、この説明は半分あっていて、半分間違っています。

確かに肘に炎症が起きているのは事実ですが、それは事実であって、根本原因ではありません。

通常の整形外科その他、西洋医学の世界では、肘の炎症を治すために、安静、リハビリ、薬物療法、装具使用などが行われますが、完治までには時間がかかることが多く、日常生活に支障を来すことも少なくありません。

この症状は別にテニスだけが原因ではなく、その他、さまざまな要因で起こるわけですが、「上腕骨外側上顆炎」という名称の通り、肘の問題として治療が行われるのが通常です。

 

しかし、この症状。

実は根本原因は肘ではなく、肘から手首にかけてついている筋肉

例えば、図に示した「総指伸筋」などが原因であることが殆どです。

 

これは、教科書的にはどこにも書いていない内容なんですが、経験的にはこの場所に施術をすると劇的に肘や手首の痛みが軽減することが殆どです。

 

しかも、深部を痛めていることが多く、表面からのマッサージレベルでは効果がでないことがほとんどです。

私の場合は、この図に示した「総指伸筋」などを探り、ポイントと思われるところに3−4cm程鍼を垂直に差し込み、筋肉のしこりのようなものを取る、という施術を行います。

実はこの施術、ものすごく痛いんですが、1箇所終わると驚くほど痛みが軽減されるため、その後は患者さんも「痛い方が効く」ということを理解されるので、4−5箇所続けて施術をするわけですが、ほとんどの患者さんは直後に劇的な改善を体験され、大変喜んでいただいています。

 

最初に、「テニス肘」として話を始めましたが、これは肘だけではなく、手首、肩、膝などにも応用が効く方法で、多くの方が1回で劇的に改善し、驚かれます。

ただ、施術そのものは結構痛みを伴うのが問題ではありますが、私の場合、敢えて「痛いポイント」を探して施術をすることが多いです。

なぜなら、「痛い=問題点」であることがほとんどだから。

そして、理由は科学的には明確な説明ができないのですが、鍼をその部位に刺入し、施術を施すと、なぜか痛みが取れてしまうということなのです。

 

先日は、手首の痛みで腕を上げることさえ辛い、という方が来られましたが、同様の方法で劇的に改善し、さすがに完治まではいきませんでしたが、半分以下の痛みになり、日常生活上は問題ないレベルにまで改善できました。

 

もちろん、これ以外の原因で肘や手首の痛みが出ることもあるんですが、過去当院で施術した100名以上の方に関しては、全員改善することができました。

 

肘や手首の痛みでお困りの方は、ぜひ一度、当院の施術を試してみてはいかがでしょうか?

いぶき館は、あなたの笑顔のために全力を尽くします。