『蚊に刺されたら、お灸を試してみましょう!』
そろそろ暖かくなってきて、関東地方などでは梅雨入りという情報も入ってきました。
こうなると増えてくるのが「蚊」です。
私は一日中鍼灸院にこもって過ごしているせいか、最近はあまり刺され無いのですが、それでもいつの間にか刺されていて、痒く赤く腫れている場所が見つかることがあります。
そんな時にどうするか?というお話です。
よく言われているのは、
①冷やす
②虫刺されの薬を塗る
だと思います。
爪で❌に跡をつける、というのを勧める方もおられますが、かえって傷がついたりするのでお勧めしません。
私がよく使うのは、「お灸」です。
鍼灸師は、本来は艾(もぐさ)を米粒程度の三角錐の形に作って火をつけ、焼き切る前に消す、という作業をしますが、今回お勧めするのは、せんねん灸のような「台座灸」というものです。
私が使用してるのは写真の様に、緑の厚紙の台座の上に円柱型にもぐさが置かれたもので、この台座の部分がシールになっているので、患部に固定しやすくなっています。
使い方は簡単で、要は、蚊に刺されて赤く、痒くなっている所にお灸をするだけ。
経験的にはお灸で5−6時間、かゆみが止まる様です。
痒みが止まる理由は正確にはわかっていないのですが、熱で血流が促進されて、痒み成分が洗い流されるから。などと言われています。
いずれにしても痒みは止まるんですが、実はこれ、虫刺されだけではなく、アトピー性皮膚炎でも効果があります。
余りにも全身に広がっている場合は難しいんですが、局所的であれば、お灸で数時間、痒みが止まります。経験的には子供の方が効果が高い様です。
台座灸の場合、熱さのタイプがいくつかあり、私は通常の施術では温度が低め(53℃)のものを使うんですが、アトピーなどの痒みに使う場合は、少し温度が高めのもの(58℃程度)が良い様です。
アトピー性皮膚炎については、掻きむしってしまうことで悪化するので、寝る前にお灸をしておけば、寝てる間に無意識に掻くことをしなくなるので、アトピー性皮膚炎自体の治りも早くなります。
これからの季節。
虫刺されなどの痒みでお困りの際に、お灸を試してみてはいかがでしょうか?