『サルコペニア、ロコモ、フレイル』
要介護の危険因子として、サルコペニア、ロコモ、フレイルという単語がありますが、皆さんご存知でしょうか?
私も、ロコモ(ロコモティブシンドローム)だけは、パーキンソン病に関わっていた経験でわかるんですが、サルコペニア、フレイルという単語は、耳馴染みがない上に英語っぽくなくて覚えにくい。
調べてみたら、サルコペニアは造語で、ギリシア語でサルコ(sarco)は「肉・筋肉」、ペニア(penia)は「減少・消失」の意らしいです。
フレイルは英語で frailty, frailty syndromeのことだそうですが、まあ、あまり聞きなれない単語には違いないですね。
何が言いたいかというと、要介護の危険因子として知るべき重要な単語を何故こんなわかりにくい単語にしたのかという疑問があるのです。
私も一応医療従事者で、過去、西洋医学には20年以上関わりましたが、単語を聞いても具体的にピンとこない。
特に、高齢者にも幅広く理解してもらう必要がある単語なんだし、日本語というのは漢字という意味を表現できる文字が使える貴重な言語なんだから、漢字にすりゃあいいじゃん!と考えてしまいます。
これらを日本語に置き換えると、
サルコペニア→加齢による筋肉量減少
ロコモ→運動器の障害による移動機能の低下
フレイル→虚弱
となるのですが、このほうがよほど伝わりやすいし、誤解も無いと思うんですよね。
サルコペニアなんて単語、ほんとに頭に残らない。(私が馬鹿なだけかもですがw)
フレイルなんて「虚弱」でいいじゃないですか。
めちゃくちゃわかりやすい。
サルコペニア→筋減少
ロコモ→移動機能低下
フレイル→虚弱
とすれば伝わりやすいと思う。
外資系の会社で、外国人と仕事してて、英語まじりの文化に慣れてるからこそ思うんですが、日本人にわかりやすい表現をきちんと考えて欲しい。
これからの高齢化社会で大事なことなら、高齢者にわかりやすい表現をすべきだと、個人的に今朝のニュースを見て感じたので、書いてみました。