「ぎっくり腰は鍼で1発!」

「ぎっくり腰は鍼で1発!」

 

先日テレビで、「ぎっくり腰」についての特集番組がありまして、興味が有ったので録画して見たんですが、整形外科の医師の話もなんとなくぼんやりしてるし、対処方法も「1週間程度安静」とか言っていて、なんだかよくわからない内容でした。

 

そもそも「ぎっくり腰」って何か?と言うことなんですが、これは正式には「急性腰痛症」と言われる、今までなんともなかったのに、腰に激痛が走り、動けなくなるほどの状態になることを指します。

 

つまり、ぎっくり腰と言うのは症状の総称であって、病名とはちょっと違うものなのです。

例えば、「風邪」という病気は無い、という医師が昔居たそうですが、確かに「風邪」と言うのは発熱とか、喉の痛みとか、咳とか、くしゃみとか、鼻水、鼻詰まりなんかの総称で、それぞれ対処方法が違うので、一括りに「風邪」として治療することはできないのです。

 

余談ですが、東洋医学では「風邪」と書いて「ふうじゃ」と読みます。

東洋学には風暑湿燥寒(ふうしょしっそうかん)という五つの邪気があり、

風邪(ふうじゃ)、暑邪(しょじゃ)、湿邪(しつじゃ)、燥邪(そうじゃ)、寒邪(かんじゃ)と言われますが、これについては、長くなるので、いつかご紹介したいと思います。

 

話を戻すと、西洋医学的には「ぎっくり腰」の原因は特定されているわけではなく、治療方法も確立されていないのです。

実際、鍼灸師の中でも、「ぎっくり腰」の施術に関しては様々な考え方があり、全員が同じ考えではないのですが、私は色々な方法を学んだ上で、現在の施術方法にたどり着きました。

 

これについては、過去にも何度かご紹介しているので詳細は省きますが、さっくり言えば、「ぎっくり腰」と言われる症状の大半は、「腸腰筋」の痙攣であろうと私は考えています。

 

いつもは使わない筋肉に対して、想定以上の負荷がかかったために、筋肉がびっくりして痙攣を起こした状態ですね。

 

整形外科に行くと湿布をくれたり、整骨院では電気刺激をしてくれたりしますが、この腸骨筋という筋肉は非常に大きな筋肉で、しかも体の深部にあるため、表面からのアプローチではあまり有効な刺激を加えることができません。

 

その点、鍼を使えば、かなり深い部分であろうと、腸骨の裏側であろうと、道具と技術さえあれば適切な刺激を入れることができます。

 

ぎっくり腰は「怪我」ではなく、ただの痙攣なので、こうして正しい場所に正しい刺激を入れてあげれば、筋肉が正常に動き出すので、1回で治ります。

 

むしろ、1回で治らない方がオカシイぐらいです。

 

ただし、今までも慢性腰痛で長いこと痛めていて、その上にぎっくり腰になった、という場合はかなり難しいです。

3−4回は施術が必要かもしれません。毎日やれば、3−4日ですね。

まあ、こういう方は年に2−3人しかおられませんが。

 

そもそも、鍼以外で治るなら、整形外科医や、柔道整復師が腰を治しに鍼を受けには来ないでしょうが、実際には施術例がたくさんあります。

 

最後に一つ。

鍼施術をするなら早い方が良いです。

時間が経つほど治りにくくなります。

 

腰痛、特に、急性腰痛症(ぎっくり腰)になったら、1時間でも早く、ぎっくり腰に実績のある鍼灸院に行ってください。

もちろん当院では、あなたの笑顔のために、全力で施術させていただきます。