ぎっくり腰と慢性腰痛はどちらが治りやすいと思いますか?
当院には、腰痛症の方が多数お越しになります。
腰痛は、大きく二つ
慢性腰痛と急性腰痛に分けられます
中でも急性腰痛は別名「ぎっくり腰」と言われるもので、なんの前触れもなく突然強い腰痛に襲われ、ひどければそのまま動けなくなってしまうものです。
慢性腰痛は、その名の通り慢性的に腰の調子が悪いけれど、動けないわけじゃない。
「まあ、鍼を打ちに行くほどじゃないし、なんとか騙し騙しやってます。」と言うものです。
鍼灸においては、急性腰痛も、慢性腰痛ももちろん対応できますが、1発で治りやすいのは、急性腰痛の方なのです。
この理由は定かではなく、経験的なものですが、おそらく痛い時間が長く続くと、広い範囲にその影響が出るために、問題箇所が1箇所ではなくなってしまう事などが影響しているのではないかと考えています。
急性腰痛は治しやすい、と書きましたが、これも程度によります。
普通は1回でかなり改善します。
どんなに長くても3回以内で治ります。
しかし、急性腰痛が発症してから一週間以上経過してから来院されると、慢性腰痛のように他に飛び火していることも多く、完治までに時間がかかることが多くなります。
初回で完治した様に見えても、翌日痛みがひどくなる、なんてこともあったりします。
そのため、急性腰痛になった場合は、1日でも、1時間でも早く、御来院いただける様、お願い致します。
ぎっくり腰が治りにくい例として、大腰筋を痛めた場合がありますが、これについては以前記載しましたので割愛させていただきます。
また、ご高齢の方、妊婦さんに関しても1回での完治は難しいです。
ご高齢の方の場合は、そもそも体を支える筋肉が衰えていることが多く、若い方お同じ施術をしても改善することが難しいことがあります。
妊婦さんに関しては以前書きましたが、腰部に強い刺激を入れることが躊躇われるので、やはり時間をかけて少しずつやっていくしかありません。
いろいろ書きましたが、急性腰痛の場合は、できるだけ早く、御来院いただけますよう、重ねてお願いいたします。