肩痛でお悩みの皆様へ
肩の痛みといえば、よく言われるのは四十肩、五十肩ですね。
四十肩と、五十肩は違うものだと思う方もおられますが、これは「肩関節周囲炎」
の俗称で全く同じものです。
じゃあ、肩関節周囲炎ってなに?
と言う話ですが、これは、
日本整形外科学会のWebサイトによれば
「中年以降、特に50歳代に多くみられ、その病態は多彩です。
関節を構成する骨、軟骨、靱帯や腱などが老化して肩関節の周囲に組織に炎症が起きることが主な原因と考えられています。肩関節の動きをよくする袋(肩峰下滑液包)や関節を包む袋(関節包)が癒着するとさらに動きが悪くなります(拘縮または凍結肩)。」
と記載があります。
当院にも整形外科や整骨院で「四十肩、五十肩」言われて何ヶ月も通院しているが治らない」と言う方がよく来院されますが、私の見立てだと、いわゆる「肩関節周囲炎」ではないものがほとんどです。
当院で、肩痛の原因として多いのは、
①肩周りの筋肉の拘縮
②頸椎症性神経根症
の二つです。
これは、いわゆる五十肩とは、全く違う状態なんですが、整形外科や整骨院では「肩痛=
四十肩」と言う考え方が多いらしく、特に整形外科では、「肩に触りもせずに五十肩と診断された」などと言う話も良く聞きます。
治療方法ですが、①に関しては、肩周りの筋肉、特に棘下筋、広背筋、小胸筋、大胸筋辺りが問題のことが多いです。
そのため、まずはこの辺りをほぐしてあげると、劇的に変化が出ることが多いです。
さらに局所に痛みが残る場合は、痛みが強いところにも鍼の刺激を加えます。
経験的にはこれで痛みは半分以下になりますし、中には一回でほぼ完治という方もおられます。
②については、根本原因は首の骨にある、という話です。
首の骨の隙間からは、腕の神経が出ています。神経節で言うと、C5,C6,C7,C8,T1です。
この中でも首の中間あたり。つまり一番よく動く、負荷のかかりやすい部分にあるのがC5です。
首の後ろの部分を確認すると、横に1本筋(しわ)ができている方がおられますが、なぜシワができるかというと、よく曲げられている部分だからであり、そこがC5の辺りだと思ってください。
このC5あたりに問題があると、肩から肘にかけての痛みが出て、五十肩に近い状態になります。
ただし、五十肩では無いし、ましてや肩が原因では無いので、いくら肩の治療をしても変化はありません。
こう言う場合は、首と肘に鍼をうち、弱い電気刺激をするだけで劇的に改善することが多いです。
今回は、
①肩周りの筋肉の拘縮
②頸椎症性神経根症
と言う、四十肩、五十肩と間違われやすい症状について、紹介させていただきました。
肩痛で長い間通院しているが、なかなか治らない、とお悩みの方。
それは、治療方針が間違っているのかもしれません。
ぜひ一度、当院の施術をお試しください。
いぶき館は、あなたの笑顔のために全力を尽くします!