難病への対応について
東洋医学と西洋医学で大きき違うのは、西洋医学は原因がはっきりしていて、オペが可能。もしくは効果が期待できる薬剤がある場合にしか対応ができないのに対して、東洋医学は、西洋医学では対応ができない症状に対しても効果が出ることがあります。
とはいえ、私が経験した症例の中には、明らかに医師の、または今まで対応した鍼灸師の「見立て違い」も多数ありました。
多いのは「ヘルニア」「五十肩」「ギックリ腰」ですね。
ヘルニアについては、基本的に坐骨神経痛を伴うことが多いですが、ヘルニアを伴わない坐骨神経痛もありますし、そもそも坐骨神経痛ではないものを坐骨神経痛として長期間の通院を強いられた結果、治らない。なんて事例もありました。
五十肩も、以前ご紹介しましたが、当院に来られる方の多くは長期間整形外科や整骨院に通院したが治らない。とお悩みで来院される例が多いですが、その多くは五十肩ではなく、頸椎症性神経根症や方周りの筋肉の拘縮が問題だったりします。
ギックリ腰も同様ですね。
ギックリ腰は私が知る限り、別に重症疾患ではないし、適切に処置をすれば一回で治るのですが、整形外科や整骨院、治し方を知らない鍼灸院などに行くとなかなか治らず、長期的な通院が必要になったりします。
これらは「西洋医学では直せないが、東洋医学(鍼灸)なら簡単に治せる」
と言う分類です。
一方、西洋医学では難病であり、東洋医学でも、もちろん簡単に治せるわけではない、と言う症状も多数存在します。
当院は、別に難病専門と言うわけではありませんが、精神疾患、自律神経失調症、不眠などに次いで、現時点で治療方法が確立していない、と言う症状でお悩みのかたもお越しになることがあります。
もちろん私としては、なんとかしなければならんわけですが、何しろ正体不明の相手です。
手探りで施術を開始するしかありません。
過去、幸いにも西洋医学ではなんともならない、と言う症状でお悩みの方に対して、適切な施術方法が見つかり、寛解、または完治した方も多数おられますが、共通してお願いしているのは、1−2回ではなんともならん。と言うことをご理解いただく必要がると言うことです。
精神疾患などでも稀に一回で劇的に改善することはありますが、通常は徐々に、数ヶ月をかけて改善していくものなのです。
難治性の疾患でお悩みの方のお気持ちもわかりますが、私は全力を尽くしますし、私では無理な場合は、最初からきちんとお話をさせていただきます。
そう言う事例も多数ありました。
東洋医学は確かに西洋医学では対応できない症状を改善でいることもたくさんあります。
実際私自身、自分の声帯ポリープを直したり、鬱で来院された学生さんの症状が一回で劇的に改善したりと、説明のつかない成功例は経験しておりますし、全ての方にこのようなことを体験いただきたいのですが、残念ながら、鍼灸は魔法ではありません。
難病でお困りの皆様。
当院は、あなたのお悩みに全力で取り組みます。
そのため、初回はお話を伺うために長時間を要することも多いです。
そして、一回で劇的に改善するとこは非常に稀とご理解ください。
これらをご理解いただいた上で、御来院いただけます様、お願いいたします。