疲れを取るには、どうしたら良い?という質問を患者さんから受けました。
一言に「疲れ」と言っても、様々な原因が考えられます。
1、睡眠不足、または睡眠の質が悪い
2、季節の変わり目などで、気温などの変化に体がついていけない。
3、花粉症などのアレルギー症状
4、食事のバランスが悪い、または量が少ない。
5、運動不足で体力が低下している
6、風邪などで体調が悪い
7、精神的ストレス
8、薬の副作用
9、その他、何らかの膠原病
等々、様々な原因が考えられます。
それぞれ対応方法は違いますので、まずは「疲れ」の原因を特定しなければなりません。
当院にも、時々「疲労感」を訴えて来られる方がおられます。
そんな時は、まず、以前にもブログに書きました通り、問診でいろいろな情報を聞き取り、原因を特定します。
少し、ビジネス的な考え方の話をします。
例えば、「販売実績が上がらない」ということを上司が問題視して、
「なぜ販売実績が上がらないんだ!、この販売実績が上がらないことが大問題なんだ!」
と言ったとします。
まあ、よくあることかもしれませんが、これは大きな間違いです。
「販売実績が上がらない」のは、「事実」であって「問題」ではありません。
何らかの「問題」があるから「販売実績が上がらない」のです。
つまり、「疲れている」のは「問題」ではなく、「事実」で、その原因が何かを突き止めないと、「販売実績が上がらない。何とかしろ」と言われても、どこから手をつけて良いか解らないのと同じです。
そのため、色々と質問をして、先ほどあげた様な「根本原因」を突き止める必要がるのです。
そして鍼灸でできることは、実はほんの少しなのです。
例えば、睡眠の質が悪い、という方については、気血津液の流れを整え、自律神経を整え、睡眠の質を高められる様に調整します。
しかし、本人が4時間しか睡眠時間を取らなければ、当然効果は出ません。
また同様に、大量のお薬を服用されている場合も、鍼灸の効果が出にくいことが多いです。
先にあげた9つの例のうち、鍼灸が得意とするのは
1、睡眠不足、または睡眠の質が悪い
2、季節の変わり目などで、気温などの変化に体がついていけない。
3、花粉症などのアレルギー症状
です。
では、残りの6つには、鍼灸は効果がないのか?
と言われると、直接的には効果は出しにくいです。
ただし、問診や、施術中に色々とお話を伺う中で、問題の本質を見極め、生活習慣やお薬の調整のお手伝いをすることはできます。
いぶき館では、東洋医学、西洋医学、さらには、ビジネスマン時代に身に付けた、様々な手法を駆使して、問題の本質を突き止め、解決するお手伝いをしたいと考えています。
「疲れ」に限らず、体の不調でお悩みの方がおられましたら、
是非一度、当院にご相談ください。
いぶき館は、あなたの笑顔のために、全力を尽くします。