もう一度確認しておきたい「風邪」対策

数年前に別のサイトのコラムに投稿した内容なんですが、コロナ流行の今、「風邪」を「コロナ」に置き換えても同じ事なので、改めて、3回ぐらいに渡り、ご紹介させていただきたいと思います。

 

あと、大前提ですが、「コロナウィルス」は「風邪ウィルス」

特別のものじゃないので、恐れすぎる必要はありませんが、十分注意をする必要がある、というスタンスが適正だと私は考えています。それをご理解いただいた上で、ご利用ください。

 

「風邪の基礎 そもそも編」

1:冬に風邪が流行するのはなぜ?

 →空気が乾燥していて、ウィルスが飛びやすいから

  湿度が高いとウィルスが水分を含み地面に落ちてしまうので空気中のウィルスが少なくなるのです。湿度が40%以下になると、ウィルスが飛散しやすくなると言われていますので、風邪予防には室内の湿度を常に40%以上に保つよう心がけることが大切です。

 

2:くしゃみ1回で何個ぐらいしぶきが出る?

→100万個と言われています。

マスクは風邪予防にはあまり効果がありません(保湿の効果は期待できます)が、風邪をひいている方は、周りにうつさないよう、必ずマスクを着用しましょう!

 

3:風邪ウィルスが体のどこに入ると風邪症状が出る?

→のどの細胞

体に入ったウィルスは、喉の表面にある繊毛と粘液に絡みとられ、痰として排出されますが、乾燥すると、この粘液が蒸発して、絡み取れなくなり、体内に入りやすくなり、風邪を発症しやすくなります。

実は、痰は身体の防御機能として大変重要なもので、吐き出さず、飲み込むと、強酸である胃酸でウィルスを殺すことができます。

 

 

4:風邪予防のために1日に必要な水分量はどれくらいでしょうか?

→1.5L程度

計算式は体重×30で計算できます。50kgの人なら1500cc

80kgの人なら2400cc必要ということです。

 

5:風邪をひくと、大量の鼻水がでる理由は?

→体内に侵入してきたウィルスを追い出すため

 鼻水がでるのも身体を守る大切な働きの一つなのです。

 

6:風邪をひくと鼻が詰まるのはなぜ?

→鼻の粘膜がむくんで、気道が狭くなるためです。

 

7:かぜのウィルスは耳や目からも感染するのか?

→感染します。したがって、手で目をこすったりすると、手についてウィルスが目に入り、感染することがあるので、手洗いが重要になるのです。

手洗いに関しては、石鹸と、アルコール性の消毒薬が一番効果的です。

 

8:なぜ風邪をひくと熱がでるのか?

→体の免疫力を上げるため。熱が上がると白血球の働きがパワーアップすると同時に、ウィルスは40度以上になると死んでしまうため、できるだけ高い温度のした方が良いのです。

 

9:体温を上げるメカニズムは?

→①皮膚の血管を細くし、発汗を抑えて、熱を溜め込む

 (通常は身体の熱を一定に保つため、必要に応じて皮膚の血管を調整し、車でいえばラジエータの機能を果たしているのです。)

 ②筋肉を震わせて熱を生む(ふるえ産熱)

 

10:熱を下がる方法は?

→汗を出すことで、体温を下げます。つまり、汗が出るのは風邪が治りかけている証拠なのです。

 

11:かぜのひき始めに体がだるくなるのはなぜか?

→体を動きにくいようにして、エネルギーと免疫をウィルスとの戦いに集中させるため

 

12:風邪をひくリスクがを下げるために必要な、睡眠時間は?

→7時間

ノンレム睡眠の時に成長ホルモンが分泌され、免疫機能を修復するため。

ただし、長く寝すぎてもダメで7時間がベスト言われています。

 

基礎編は以上です。
次回をお楽しみに!