【背部の施術で劇的に全身症状が改善した経験】
鍼灸師になって、たくさんの方を見ているうちに気がついたことがあります。
これは、専門学校の先生にも言われていたことではあるんですが、肩甲間部
つまり、背中の肩甲骨の間の部分にいろいろな病のツボ、というか、治療するための鍵があることが多い様に思います。
経験的には呼吸器系、循環器系、精神疾患、不定愁訴を訴える方は胸椎の3番目から7番目(T3-7)の関節あたりに圧痛を訴える例が多いです。
私は、武道家なので、その特性か、圧痛点が自然と解ることが多く、何も考えずに、これらのうちの1カ所を触ると、患者さんが痛みを訴えるということがよくあります。
圧痛点というのは治療点でもあるので、このポイントをきちんと施術していくと、全体の症状が緩和していくことが多いです。
実際、症状が改善すると、この辺りの痛みも消えてしまい、関連性は西洋医学的にも、東洋医学的にも説明がつかないことはないんですが、はっきりしたことは解りません。
施術方法としては、ピンポイントで痛みが強い場合にはこのポイントの両脇にある華陀夾脊穴(かだ・きょうせきけつ)に鍼を3−4cm程刺入し、1Hzで15分ほど通電+お灸3−4回というのを行います。
初めてこの方法を使った方は、左半身が目から足まで調子が悪い、という方で、病院で検査しても原因が変わらず、困った挙句当院にお越しになった方でした。
この時は、ただの勘で背部の不調を疑って触診した際、たまたまT5に圧痛点を発見し、ご本人に確認すると、過去、骨折をしたことがあるとの事。
そこで、このT5を中心に先ほどの様な施術を行ったところ、全身症状が劇的に改善し、目も見えやすくなりました。
そこで、これ以降、いろいろな方に同様の方法を試していますが、特に、呼吸器系、循環器系、精神疾患では効果が顕著に出ます。
とはいえ、圧痛がない方もおられ、全ての方に使える方法ではありませんが、一定の効果があると考えています。
今回は、私の施術方法の一部をご紹介いたしましたが、鍼灸は、この様に西洋医学的には原因がわからない、対応しようがない、という様な例でも劇的に改善するのが鍼灸の面白いところです。
体調不良でお悩みの方、一度鍼灸を試してみてはいかがでしょうか?
いぶき館鍼灸治療院はあなたの笑顔のために全力を尽くします!