《不眠は治る》
不眠でお悩みの方は多く、実は私も数年間不眠で苦しんでいました。
あの頃の私は一日24時間ずーっと仕事している様な状態でしたので、今思えば、自律神経失調症だったのだろうと思います。
私の場合は、自分で自分を追い込んだ結果でしたが、私と同じ様な状態で苦しんでおられる方も多いことでしょう。
不眠=自律神経失調症とは言えないんですが、逆に、不眠がなければ自律神経失調症の可能性はかなり低いと思います。
そもそも自律神経というのは、「戦うための交感神経」と「休息のための副交感神経」の二つを合わせた物です。
この部分については、色々な学説があり、完全に正解ではないかもしれませんが、「戦い」と「休息」に例えると、色々わかりやすいので、これで説明します。
《気道》
交感神経は戦うときに活発になり、戦うために必要な酸素を大量に取り込むために気道を開きます。副交感神経は反対なので、気道を狭くします。
そのため、緊張しているときには出ない咳が寝ようとすると出たり、睡眠時にいびきを引き起こしたりします。
《抹消血管》
戦っているときは手足抹消を敵に切られたりしても大量に出血しない様に抹消血管の血流を抑えます。結果的に手足の冷えを招きます。
《消化器官活動》
戦ってる最中にお腹が空いたり、便意がきては困りますよね。
そのため、交感神経は、消化器官の活動を抑え、空腹感や便意を感じずに戦いに集中できる様にします。
この結果、便秘を引き起こし易くなります。
《眠気》
戦っている最中に眠気がきたら、殺されちゃいますよね。
なので、当然眠気は抑えられます。
自律神経失調症というのは、副交感神経が活発になるべき、休息時、入眠時にも交感神経が活発な状態になってしまっている状態のことが多く、副交感神経を優位にしてあげれば眠れるし、手足も温もるし、食欲が沸き、便秘も治るのです。
簡単に4つを例に説明しましたが、不眠の原因の一つに自律神経失調症というのがあるのはこういう理由なのです。
もちろん不眠は沢山ある症状の一つに過ぎず、多くの不調を引き起こします。
しかし、逆に言えば、不眠さえ直れば、自律神経失調症と言われる症状のほとんどが治っていくのも事実です。
私は、これまで多くの患者様を施術させていただきましたが、不眠に対してはかなりの高確率で改善できています。
そして、不眠が治った方のほとんどは、体調が全体的に改善していきます。
そのため、私は施術中に眠る、もしくは眠くなることを最初の目標として施術を行います。
今のことろ殆どの方から、「眠ってしまった」「半分眠ってた」「頭がスッキリした」などのお言葉をいただいており、こういう感想をいただけた方は早期に改善していきます。
もちろん、こういう感覚がない方でも、「眠れる様になった」という方は多く、鍼が自律神経の乱れによる不眠には効果が高いことを実感しております。
不眠の原因は他にも、うつ病、抑うつ状態、統合失調症など、色々と考えられますがこれらについても、まず大切なのは、質の良い睡眠をとること。
睡眠の質に関しては、また別に機会に書かせていただくことにしますが、不眠でお悩みの方がおられましたら、是非一度、当院をお尋ねください。
いぶき館はお薬に頼り過ぎない、快適な睡眠を提供すべく、全力であなたをサポートいたします。