痛みの種類とはり治療の効果(1)肩の痛み-3

「痛みの種類とはり治療の効果(1)肩の痛み-3」

 

第三回目です

③肩周辺の筋肉の張りによる痛み

 

当院にお越しになる肩痛の患者様の中で、1番目に多いのがこのタイプ

症状は、ほぼ四十肩、五十肩と同じなのですが、大きく違うのは

・年齢が若い方が多い(20代の方にも見られます)

・自分では動かせないが、他人に動かされても痛くないし動かせる

・肩周辺に圧痛が顕著

などがあげられます。

 

これは、原因がよくわからないのですが、主に仕事や日頃の作業が偏った動きをしたり、殆ど動かないことが多い(受験生など)という場合に見られるように思います。

一見すると四十肩のように思えるんですが、関節の硬さというより、肩周辺の筋肉が硬くなっていることがわかります。

 

上の図に示した、三角筋、大胸筋、小胸筋、大円筋、小円筋などがその対象となりやすい場所です。

こういう場合は、肩周辺の圧痛点を探し、1箇所づつ鍼の刺激を加えほぐしてあげることで簡単に治ります。

 

多くの場合、施術は1回で終了するのですが、前に紹介した頸椎症性神経根症を併発している場合は、再発を繰り返す場合があります。

ですので、その場で完全に治るけれど、再発を繰り返すというような場合には頸椎の問題を確認する必要がありますので、MRIでの検査をオススメいたします。