さて、メンタルクリニック、心療内科の選び方(2)です。
前回は、名称と、見た目について書きました。
今回はもう少し踏み込んでいきます。
③受付で他の患者さんがきちんと診察を受けているか、確認してください。
→これも、②と少しかぶるのですが、統合失調症を多く見ている医師の場合、あまり患者さんの症状に変化がないことから、毎回は診察をしない場合があります。
もちろん、これややってはいかんことなんですが、実際にはちょいちょい見かけます。
極端なところになると、受付でスタッフが先生の代理で処方箋を出す場合もあります。
これも絶対にやってはいかんのですが、稀に存在します。
ですので、受付に来て、診察室に入ることなく処方箋を貰って帰る患者さんがいた場合、そのクリニックは絶対にやめてください。
もっとも、こういうのは稀な例なので、最近はないと信じてますが。
④診察時間
これは、メンタルクリニックに限らず、何科でも同じかもしれませんが、初診の際の時間と再診の際の時間が極端に短いところは要注意です。
通院精神療法を行なう際には、初診時30分以上、再診時5分以上時間をかけなければ保険点数を請求することができないのです。
これは、確か2007年ごろ、診療時間が短すぎることが問題となり、診療報酬の規定が改定されたと記憶しています。
毎回5分見なきゃならない、という決まりに対して、殆どの先生方は苦言を呈してましたが、それは裏を返せば、殆どの患者さんを5分も見てないということなんですよね。
当時、サービス品で「5分砂時計」を配布したのを覚えています。
実際に使っている先生は殆どいませんでしたが。
つまり何が言いたいかというと、初診時に30分以上かけないクリニックは避けるべきということです。もちろん、そういう先生は再診の際に5分もかけることはないでしょうしね。
⑤待合室にて
待合室に座っていると、スーツをきちんと着て、大きなカバンを持った人がいるはずです。
そう、それこそ、私の前職「MR」です。
このMRさんは、大学病院だろうが、田舎の病院だろうが、どこにでも居ます。というか行きます。
仕事の内容は、先生方への情報提供や、副作用情報の収集で、一般的な営業職とはかなり仕事の内容が異なります。
もちろん彼らは仕事で病院を訪れていて、患者様の邪魔にならないよう、細心の注意を払って医師と面会を行います。
しかし、一つだけ、注意があります。
このMRがあまりにも沢山訪問しているクリニックはこれまたちょっと問題があります。
というのも、MRは売り上げが上がりやすい所に時間をかけます。
先ほど、MRの仕事は「情報提供や、副作用情報の収集」と書きましたが、これはあくまでも建前。
実際には医師に面会し、いかに自社品が優れているかをアピールし、一人でも多くの患者様に自社品を処方してもらえるように頼むのが仕事。
もちろん、MRは自社品が患者様のためになる!と信じているからこその行動なんですけど、こういうMRが沢山来ている、ということは、その先生はお薬を沢山使う先生ということなのです。
このことは次回詳細に書きますが、お薬を沢山使う医師は避けることをお勧めします。
なので、MRが沢山いるクリニックはやはりお勧めできないのです。
うーん。第二回で終わるつもりだったのですが、すみません。
長くなってしましたので、3回目に続きます。