脳梗塞、脊髄損傷などによる半身麻痺に対しても、はりが効果的なのをご存知でしょうか?
今回は、当院で治療を行った、脳梗塞による左半身麻痺症状の患者様の治療経過についてご紹介致します。
この方は、脳梗塞による左半身麻痺となり、10日間入院された直後に来院されました。
初日は、杖をついて歩いておられ、左手も不自由な状態でしたが、1回目の治療だけで、左手の動きも、左足の動きも改善。
ご本人も大変驚いて居られました。
その後、週2回のペースで治療を継続し、手の方は2週間程でほぼ完治。
足についても、3週間で軽く走れるまでに回復。
現在、5週経過したところですが、左手は完全に回復し、足の方も300mぐらいは走れるところまで回復しました。
この患者様はもちろんリハビリにも通院しておられますが、担当の理学療法士さんも、回復の早さに驚いておられるとの事です。
今回は、写真の様な頭部と腰部へはりを刺した上で、電気刺激を与える治療を行いました。
1回の治療時間は約1時間。
頭部への治療方法は「朱子頭皮針」を応用したオリジナルの技術で、はりを刺して刺激を与えながら、不自由な部分を動かすトレーニングをして頂くと云う方法をとりました。
初来院から5週間。10回の治療でほぼ完治するところまで来られたのは、まだこの患者様が30台後半という若さであった事、ご本人が生活習慣を改め、本気で体質改善に取り組んだ事も大変効果的だったのですが、一番の要因は、発症後10日で治療を開始出来た事だったと思います。
この様な麻痺治療の場合、整形外科、神経内科などで、初期診断をして頂く事はもちろん必須ですが、出来るだけ早く「はり治療」を併用される事をお勧めします。
治療開始が一日遅く成るごとに、治療効果は下がると云っても過言では有りません。
「神経麻痺には一日も早く鍼治療を!」と云う事を、是非心に留めておいてください。