第2回目は、「未病治」についてご紹介致します。
東洋医学では、「気・血・津液・精」の4つが健康を維持する上で大切なものとされています。
・気:生命のエネルギー
・血(けつ):血液とその成分
・津液(しんえき):体内に有る血以外の水分
・精:生命力
と云う様なイメージでとらえて頂ければ結構です。
人間の身体の中では、これらの4つが協力し、バランスを取って健康を保っています。
そして、これらのバランスが崩れる事で、
疲れやすい、昼間眠たい、手足に力が入らない、視力が落ちる、目眩、立ちくらみ、手足の無力感、健忘、不眠、目・鼻・口の乾燥、毛髪のつやが無くなる、皮膚の張りが無くなる、口渇、便秘、小児ぜんそく、夜尿症など様々な症状が起るのです。
バランスが崩れる理由は様々で、内面的な要因、外的な要因、その他の要因等が有ります。
ここではこれ以上触れませんが、要は健康で過ごす為にはこのバランスが崩れなければ良い訳です。
そして、このバランスを崩さない為に、体調が悪く無くても日頃から定期的に鍼灸治療に通ったり、自分でお灸をしたりして、病気に成らない身体を創る事を「未病治(みびょうち)」と云うのです。
お灸講座では、この「未病治」を実践し、日常生活を快適に過ごす事を目的としつつ、お灸を楽しんでいただく方法を学んでいただきます。
第2回は以上と成ります。
次回以降、具体的な症状と対策についてご紹介して参ります。