ブログ:第1回お灸講座/お灸の基礎知識

今回から、いぶき館で行っている「お灸女子講座」の内容について、不定期に(笑)ご紹介して参ります。

 

第1回目の本日は「お灸の基礎知識」

 

◎お灸と鍼はどう違うの?

⇒お灸も鍼も目的は同じです。

ただし、性格的にはお灸は補う力。

鍼は邪気や熱を抜く力が強いと云う考え方も有ります。

治療においては、鍼灸師は目的によって使い分けますが、「鍼はイヤ!」とか「お灸だけは勘弁!」などのご希望が有る場合には、鍼だけ、灸だけを使用した施術も行います。

 

◎お灸ってどんな物?

⇒最近は「せんねん灸」の宣伝のお陰で、お灸もかなり知られて来ました。

お灸講座で使うのは「せんねん灸」と同じく「台座灸」という、紙の台の上にもぐさを乗せた物で、火をつけたあと、シールで皮膚にはって使います。写真左中央の物がそうです。

火をつけてから1分程で台座の部分が熱く成り、1〜2分熱感が続きます。

当院では「長生灸」というプロ用の物を使っていますが、基本的は構造は「せんねん灸」と同じです。


◎お灸は、人にして上げても良いの?

⇒お灸は、皮膚に火傷を負わせる危険性があるため、他人にする場合、国家資格である「きゅう師免許」が必要です。

お灸講座でお渡しするお灸は、直接皮膚の上にもぐさを置かない「間接灸」という熱量の弱いタイプの物ですが、火傷等を負う可能性はありますので、他人にはしない様にしてください。


◎何回位すれば良いの?

⇒お灸は同じ場所に何回か繰り返し行う事も出来ます。

ただし、熱感には個人差があり、1回で水ぶくれが出来る方、

5回やっても熱を感じ無い方、と様々です。

お灸の基本的な考え方は「熱く無ければ熱く成るまで。

熱ければ熱く無く成るまで。」繰り返す事が必要とされますが、

熱く無く成るまで繰り返すのは難しいですから、熱ければ1回で大丈夫です。

皮膚が少し赤く成る程度がちょうど良い刺激量と考えて結構です。


◎毎日して良いの?

⇒お灸で使うツボは、あまり刺激しすぎると「ツボ疲れ」と云って、効果が薄く成ります。

ですから、毎日する場合には、右と左を毎日変えながら交互にされると良いでしょう。


第1回は以上と成ります。

次回から、様々な症状に応じたお灸の使い方についてご紹介して参りますので、どうぞお楽しみに!